「もうメスを振るうことができない。」それが、地域の一開業医になることを決意した時に、一番辛かったことだ。私の場合、自ら進んで勤務医を辞めたわけではない。同じ耳鼻科医で、この医院を経営していた父が体調を崩したため、手伝うことにしたのがきっかけであった… 続きを読む
開業して3年間くらいは、スタッフの採用と管理に苦労した。看護師不足に加えて、「土日も診療」でやっていたので、給与水準を高く設定してもなかなか応募がない。やっと決まったと思ったら、電話の受け応えが非常識な人や、受付で私語する人だったこともある。人選や人の使い方については素人であったことが大きいと思うが、何度か入れ替わりがあって、4年目からやっと診療に集中できるスタッフ体制になった。… 続きを読む