わが国で腰痛に悩む人は2000万人以上いると推定される。また、要介護となった原因の上位に関節・腰痛疾患が挙げられるなど、「痛み」の治療は国全体で取り組むべき課題といえる。ところが、慢性疼痛を抱える人のなかで、「現在、通院している」のは36.7%にとどまっている。痛みの治療が長引くことは、“痛みの悪循環”などによる症状の悪化を引き起こし、患者のいわゆる「ドクターショッピング」なども招きかねない。そこで、東京大学医学部附属病院 麻酔科痛みセンター 緩和ケア診療部部長の住谷昌彦先生に、早期の痛み治療を行う意義について話をうかがった… 続きを読む