非小細胞肺がんに対するEGFR-TKIによる薬物治療では、高い割合で皮膚障害の副作用が報告されている。LUX-Lung7におけるジオトリフの有害事象報告では、下痢に次いで発疹/ざ瘡様皮疹が報告され、その発現割合は8割超にもおよび、その管理は治療継続の大きなカギを握っている。EGFR-TKIの皮膚障害に対する対策チームを始動させている四国がんセンター呼吸器内科の野上尚之先生と同センター薬剤部の小暮友毅先生にNSCLCに対するジオトリフ治療継続のための皮膚障害対策の実際と重要性について伺った。… 続きを読む
2002年以降に免許を取得した医師は、医師になった時点で臨床現場にEGFR-TKIがあり、EGFR-TKIとともに歩んできた世代。がん治療の中でもプレシジョン・メディシンが進んでいる肺がん治療の現在と今後10年をどのように展望しているのか、これからの日本の肺がん治療を担う若手医師の1人、神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科の藤本大智先生にお話を伺った。… 続きを読む
QLifePro特集「LUX-Lung7を読み解く」。第4回は、大阪医科大学附属病院呼吸器内科・呼吸器腫瘍内科 科長の藤阪保仁先生に、NSCLCの薬物治療時に留意したい患者とのコミュニケーションの考え方や情報の引き出し方、「LUX-Lung7(LL7)」の結果が患者への情報提供にどのような影響を与え得るか、お話を伺った。… 続きを読む
LUX-Lung7のジオトリフの有害事象報告では、下痢、発疹/ざ瘡に次いで口内炎が第3位。LUX-Lung3の報告でも早期に発現が多いことからも、治療開始前から口腔ケアを行うことが、治療継続には有効であると考えられる。国立がん研究センターの上野尚雄先生に、NSCLCに対するジオトリフ治療継続のための口腔ケアと治療開始前から始める副作用マネジメントの重要性について伺った。… 続きを読む
近年、がん治療の現場において、患者の生存期間が延長している一方、治療選択は多様化・複雑化し、単剤の効果のみで肺癌治療全体を評価することは困難になりつつある。こうしたなか、薬剤自体の効果を評価するうえで、改めてその重要性が評価されているのが無増悪生存期間(PFS)だ。今回は、「LUX-Lung7(LL7)」の結果をベースに、横浜市立大学医学部臨床統計学教室の山中竹春先生には統計家の立場から、新潟県立がんセンター新潟病院内科:呼吸器の三浦理先生には臨床医の立場から、PFSに対する考えを伺った。… 続きを読む
第二世代のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬「アファチニブ(製品名:ジオトリフ)」と第一世代の「ゲフィチニブ(製品名:イレッサ)」を評価したランダム化非盲検第IIb相試験「LUX-Lung7(LL7)」。この結果を、日頃の診療における有害事象の管理とアドヒアランスの向上にどうつなげれば良いのか。北海道大学病院呼吸器内科の水柿秀紀先生に、副作用マネジメントの観点からの用量調整、そしてその対策についてお話しを伺った。… 続きを読む