重要なのは、患者さんが家を出て病院に来る…そして病院を出て再び帰宅する…この流れを思い浮かべて、患者さんの満足度を上げることを一生懸命に考えること。すると患者さん目線に立った診療や対応ができるようになり、おのずと患者数はついてくる… 続きを読む
医院経営について、スタッフ確保や患者とのトラブルなど一通りの苦労はあるが、とても印象に残っている反省すべき出来事がある。もう10年以上も過去のことだが、患者さんから匿名でハガキが送られてきた。そこには、日ごろの私の診療態度に対する不満が書かれていた… 続きを読む
開業して26年になるが、来院する女性の傾向が昔と少し変わってきている。晩婚化で妊婦の年齢層が高くなったにもかかわらず、むしろ精神的には幼い女性が増えている印象だ。高齢出産のリスクを理解して、「私は何もわからない。出産は未知の経験」と自覚している患者さんは大丈夫だが、そうではない人も多い。… 続きを読む
勤務医時代、日本の出産現場は実にベルトコンベアー的だと感じていた。現代日本の医療制度下では致し方ないことはわかっている。しかし、自分はもっと患者さん一人ひとりを細かくケアした医療を行いたいと思い、「オーダーメイドの出産」をかなえる医院を開業すべく準備に動き出した。しかし勤務医の給料などたかが知れている。ろくな貯金もなければ、勿論スポンサーもなかった。資金調達のためにさまざまな銀行をまわったが、どこも門前払い。自己資金も担保資産もなかったことにくわえ、当時私は34歳だったので、若さもネックだったのかもしれない。… 続きを読む