外科手術やがん治療に伴い併発することがある静脈血栓症(VTE)。なかでも急性の肺血栓塞栓症(PE)は、致命的な転帰を辿ることもあり、早期の診断と治療開始が必要である。直接経口抗凝固薬(DOAC)の登場により、VTE治療が多様化した今、患者一人ひとりの病態に即した適切な治療選択を行うため、治療の標準化が求められている。
そんななか、いち早くVTE治療のプロトコールを作成し、運用を開始している施設がある。循環器内科医や内科医と、他の診療科や関係する他部門、さらには地域の診療所と、どのように連携していけばよいのだろうか。本特集では3回に渡り、プロトコール作成を主導したトップランナーの医師たちが、自施設での取り組みを紹介する。
当資材はVTE治療プロトコールを紹介するものであり、適応外の薬剤等の使用を推奨するものではありません。紹介された各薬剤の使用にあたっては、製品添付文書をご参照ください。