2013年改訂の「心房細動治療(薬物)ガイドライン」にはDOACの記載が追加されるなど、DOACは新たなステージを迎えたといっても過言ではない。その証左として、実臨床(リアルワールド)エビデンスの蓄積が加速度的に進んでいる。一方で、患者のアドヒアランスが最も重要な課題の1つである点は、ワルファリンの時代から変わっていない。そこで今回は、山下武志先生に、リアルワールドにおけるアドヒアランスの現状を、また、木村和美先生にアドヒアランス向上に何をすべきか、について解説していただく。… 続きを読む
先日、欧州心臓病学会(ESC)から発表された心房細動管理ガイドライン2016年版においても、多職種チームの連携が重視されており、これまでの医師を中心とした心房細動管理から、患者中心の心房細動管理へとシフトしつつある。これからの心房細動管理のあるべき姿について、公益財団法人心臓血管研究所所長の山下武志先生に話をうかがった。… 続きを読む
心房細動の治療ガイドラインでは、脳梗塞発症リスクのある非弁膜症性心房細動患者に対して、抗凝固療法が推奨されている。心房細動が原因となる脳梗塞、すなわち心原性脳塞栓症は他の脳梗塞に比べ重症となることが多い。ところが、抗凝固薬の服薬アドヒアランスは大きな課題となっており、その向上のため受診行動の最後に患者に接する薬剤師に、医師が寄せる期待も大きい… 続きを読む
日本国内における脳血管疾患の患者数は、約140万人。そのうち「脳梗塞」患者が三分の二以上を占めている。また現在、エコノミークラス症候群として知られる肺血栓塞栓症、深部静脈血栓症の患者数増加が注目されている。つまり、多くの国民が血液の凝固(=血栓)を原因とする病気に苦しんでいると言えるだろう。そしてそのような背景のもと、現在でも新たな薬の開発が進められている(提供:バイエル薬品株式会社)… 続きを読む