「一般名処方加算」が2012年度の診療報酬改定で新設されてから約2か月が経過した。そこで、一般名処方の実態および後発医薬品の処方選択で重要視することについて、全国の医師802名にアンケートを実施。重要視する項目に最も当てはまる具体的なメーカー名も聞いた。
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約30%の医師が一般名処方を中心に行っており、『後発医薬品不可』は約15%にとどまる
後発医薬品を含む処方方針について、約半数が「先発名で処方しているが、後発医薬品の処方は禁止していない」と回答。また、約3割の医師が一般名処方を行っており、後発医薬品の処方に対し、抵抗はそれほどないことがうかがえる。
後発医薬品の処方選択で「製剤そのものの評価」以外で重要視するのは、『品質に信頼が置くことができる』『有害事象を適切に報告し、発生時も迅速に対応できる体制がある』など
製剤そのものの評価以外で、後発医薬品提供メーカーで重要視する点について、約半数の医師が「品質に信頼が置くことができる」「有害事象を適切に報告し、発生時も迅速に対応できる体制がある」「医療安全に対して積極的に取り組んでいる」に対し「非常にそう思う」と回答したほか、7割を超える医師が「製品を安定して供給できる体制が整っている」に対し「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した。後発医薬品提供メーカーにおいても、新薬メーカーと同等の体制が求められることが分かった。
「ファイザー」が後発医薬品提供メーカーの中で医師が重要視する点を最も満たしている、と評価
重要視する点において「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した医師に、その項目にあてはまるメーカーを聞いたところ、「ファイザー」が全項目において、最も高い評価を獲得。全項目平均でも55.0%と他社を大きく離しての高評価となった。これまでの新薬における情報提供体制などの信頼感に加え、後発医薬品事業においても、新薬とほぼ同じ体制を表明していることから、医師からの信頼が厚いことがうかがえる。次いで評価されたメーカーは、「第一三共エスファ(全項目平均10.8%)」、「沢井製薬(全項目平均6.5%)」となっている。