スマートフォン(例:iPhone)やタブレット型端末(例:iPad)の利用者拡大の勢いが止まらない。医師はどの程度、スマートフォンやタブレット型端末を所有、あるいは所有予定なのか、その実態と利用目的を調査した。
なお、今回は、8か月前に行った同様の調査と比較し、状況変化も確認する。
※この記事は、医師の「スマートフォン」所有状況の続きです。
【タブレット型端末】を、お持ちですか。または購入してみたいと思いますか。
※【タブレット型端末】とは:スクリーンを指先でタッチして操作する携帯型コンピュータを指します。本調査ではアマゾン社のキンドルなど電子書籍用端末も含むものとします。【スマートフォン】よりも大型です。本日現在では、iPadが最も販売実績があります。
タブレット型端末の所有状況を確認したところ、全体で7.7%がすでに所有しており、これは8か月前の5.0%から約1.5倍の伸び。病院勤務医の方がやや多い。所有予定者も、全体で13.0%(=11.3+1.7)と8か月前の12.3%より微増で、今度も普及率は伸びそうだ。
どのタブレット型端末をお持ちですか/所有予定ですか。
所有者および所有予定者に具体的な機種を聞いたところ、iPadが8割超と圧倒的な1位を維持している。ただし診療所開業医においては、Galaxy TabやGALAPAGOSもこれから伸びそうだ。
仕事上(医療現場)で、どんなことに【タブレット型端末】を利用したいですか。
所有者および所有予定者に、その利用目的を尋ねたところ、病院勤務医で一人あたり4.0個、診療所開業医で3.6個の利用法が選択された。勤務医では、「論文や医学誌等を閲覧」「医療分野の辞書等を閲覧」といった専門コンテンツを閲覧・保管するニーズが一般的。開業医はやや分散傾向にあり、「メールやWEB」「スケジュールや労務管理」「患者説明」なども多く、さらには「特定の利用目的を考えていない」という人も少なくない。
8か月前と比べて伸びが目立つ利用法は、以下の通り。
【病院勤務医】
- 論文や医学誌等を閲覧: 7.4ポイント増加
- 患者への説明ツールとして: 6.8ポイント増加
- 医療関係者間の説明ツールとして: 24.1ポイント増加
【診療所開業医】
- スケジュールや労務等の管理: 13.9ポイント増加
医師の「スマートフォン&タブレット型端末」利用意向調査