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【医科医院編】「患者満足医院」は果たして、儲かっているか

読了時間:約 1分9秒  2010年04月06日 AM10:00
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 患者はわがまま、千差万別。サービス要求も増え、最近はモンスターまでいる。いちいち患者の要求に応えていたら、スタッフは疲弊し、「患者満足度赤字」に陥ってしまうのではないか?
 その実態を確認しようと、QLifeは全国の医科診療所の院長100人にアンケート調査を実施した。その結果は以下の通り。
 ※同時同設問で行った歯科診療所の院長50人、動物病院の院長50人のアンケート結果でも、回答傾向はほぼ同じであった。詳しい総合結果は『院長200人アンケート』結果をご覧ください。

「満足度志向強い」8割が儲かる、「弱い」と8割が不調

 結論からいうと、医院経営の好不調は、「患者満足度志向」と強く相関することが分かった。満足度志向が強い方が、儲かるようだ。
 「患者満足度」志向が「強い」医院の79%が、収益性「好調」であった。「他院と同程度」医院では、好・不調が50%づつと同比率であった。「弱い」医院では、17%しか収益「好調」ではない。

  収益「好調」院長 収益「不調」院長
他医院より「強い」 79% 21%
他医院と「同じ」 50% 50%
他医院より「弱い」 17% 83%

incho200_1-1

※満足度志向の「強い/弱い」は院長の自己申告。調査票における選択肢記載は、「周囲の類似の医院に比べて『強い/同じ/弱い』と思う」。
※収益性の「好調/不調」は院長の自己申告。調査票における選択肢記載は、「周囲の類似の医院にくらべて、『好調/不調』だと思う」。よって黒字でも「不調」、あるいは赤字でも「好調」としている可能性もある。なお内訳は、「好調:わからない:不調=37%:39%:24%」というバランスになった。本記事では「わからない」を除外して集計した数値を記載したが、「わからない」院長も含めて集計すると以下のグラフとなる。

incho200_1-2