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がん治療:AOPヘルス、がん幹細胞を標的とした新たなアプローチを研究

2024年10月02日 AM05:44
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ウィーン

(ビジネスワイヤ) — AOP Orphan Pharmaceuticals GmbH(AOPヘルス)はLeukos Biotechと連携し、重要な節目に到達しました。新規かつユニークな作用機序(ファースト・イン・クラス)を持つ物質について調査するため、第I相臨床試験SERONCO-1に最初の患者が組み入れられました。候補となる薬剤は、充実性腫瘍やリンパ腫の患者を対象に研究が行われます。この開発プログラムでは、がん幹細胞を標的とした薬剤の提供において実績のあるAOPヘルスの成功を基盤として、未だ満たされていない患者の医療ニーズに応えることを目的としています。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20241001222316/ja/

AOP Health CEO Martin Steinhart
(Copyright: AOP Health/Studio Koekart)

AOP Health CEO Martin Steinhart (Copyright: AOP Health/Studio Koekart)

見込みのある標的に焦点をあてる

この新たな化合物AOP208は、がん幹細胞の表面にあるセロトニン受容体1B(病気の根本的原因を治療する上で極めて重要な役割を果たしている可能性がある)タンパク質を標的にしてブロックする物質です。投与経路は経口で、ジョセップ・カレラス白血病研究所での研究に基づいてLeukos Biotechにより設計・開発されました。

Leukos Biotechの最高科学責任者であるルース・リセーニョ氏は、「私たちは腫瘍の発生と維持の原因となるがん幹細胞を攻撃する新しい方法を見つけたいと考えました。これまでの研究では、セロトニン受容体がこのプロセスにおいて重要な役割を果たしていることが明らかになりました。しかし、この受容体をブロックできる適切な分子が存在していなかったため、私たちは新たな分子を開発しました。そして今、臨床試験を開始し、この化合物を次のレベルに進展させられることを大変喜ばしく感じています」と説明しています。

AOPヘルスはAOP208のライセンスを取得しており、米国、ヨーロッパ、韓国、台湾をはじめとする全世界(中国本土を除く)において独占的な商業的権利とさらなる開発権を保有しています。

一人目の患者がAOP208の治療を受ける

AOP208のヒトを対象とした臨床試験であるSERONCO-1では、充実性腫瘍(転移性がんを含む)やリンパ腫の患者の登録が開始され、世界で初めての患者が治療を受けました。イレーネ・ブラナ医師が主導するこの単一施設試験は、ヴァル・デ・ウロン腫瘍学研究所(VHIO)にて、Leukos Biotechとの共同研究という形で、スペイン科学技術省の官民パートナーシッププログラム(CPP2021-008715)から一部資金援助を受けて実施されています。

本試験において最初の患者にAOP208が投与されましたが、この薬剤の安全性と忍容性について理解するための大きな一歩であるといえます。また、SERONCO-1試験では、腫瘍の増殖に関するAOP208の活性についても調査することになります。

AOPヘルスの最高科学責任者であるクリストフ・クラデ氏は、「がん治療の新たなアプローチに関する研究が切実に必要とされている」と強調します。そして、「AOP208は、これまでがん治療の中心ではなかったがん幹細胞上の受容体を標的としており、がん領域ではファースト・イン・クラスの開発候補薬といえます。この経路は、いくつかの種類の白血病に効果が期待されますが、この他にも、乳がんや肺がんをはじめとするさまざまな充実性がんにも効果を発揮する可能性があります」と述べています。

SERONCO-1試験を補完するものとして、AOPヘルスは急性骨髄性白血病患者を対象に、AOP208の2つ目の臨床試験を実施する予定です。急性骨髄性白血病は、現在、予後が非常に悪いとされている癌です。

AOPヘルスのCEOであるマーティン・シュタインハートは、「当社は、希少疾患における患者の未充足ニーズに対するソリューションを創出するというAOPヘルスの設立理念に全力で取り組んでいます。この理念に対する私たちの真剣な想いは、年間2500万ユーロを研究開発に投資していることからも明らかです」と結論づけています。

AOPヘルスについて

AOPヘルスグループはオーストリアのウィーンに本社を置くAOP Orphan Pharmaceuticals GmbH(「AOPヘルス」)を含む複数の会社で構成されています。AOPヘルスグループは、希少疾患と救命救急診療の統合治療におけるヨーロッパの草分けです。過去25年間で、AOPヘルスグループは、ウィーン本社、ヨーロッパおよび中東の子会社および駐在員事務所、そして世界中のパートナーを通じて、統合治療ソリューションのプロバイダーとして確立しました。「ニーズ、科学、信頼」の主張に、当グループの成功の基盤が集約されています。当グループは研究開発への継続的な高水準の投資、そしてあらゆるステークホルダー(特に患者やその家族、患者を治療する医療従事者)のニーズに、絶えず実際に向き合うことで信頼を築いています。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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