日本薬剤師会の岩月進会長は18日の定例会見で、OTC類似薬の保険外しについて言及。「医薬品アクセスの改善に向けて、厚生労働省の検討会にも委員を出している。保険給付を打ち切ることを前提としてやっている議論ではない。賛成か反対かで言えば反対」との立場を表明した。

日本維新の会は、社会保険料引き下げを目的に医療用として処方されているかぜ薬などのOTC類似薬を公的医療保険の対象外とする改革案を提示。これに対し、日本医師会は13日の定例会見で、保険適用除外とすることに反対する姿勢を表明している。
岩月氏は「今回は唐突に出てきた感がある。詳細については全く分かっていない」としながらも、保険給付除外とすることは「今までの仕組みを壊すことになる」との考えを示し、医薬品アクセスの観点から反対を主張した。
社会保険料を引き下げる方法論として、OTC類似薬をターゲットとしたことについても「保険給付から外すことと医薬品アクセスの改善はやっていることが矛盾している。保険でも面倒を見るし、一般用医薬品としても使うことで医薬品アクセスの幅を広げる」と批判した。