ウイルス検出状況、AH1pdm09が86%、AH3亜型10%、B型4%
国立感染症研究所は2月14日、2025年第6週:2月3日~2月9日(2月12日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。

画像は感染研ウェブサイトより
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2025年第6週の定点当たり報告数は3.78(患者報告数1万8,592)となり、前週の定点当たり報告数5.87よりも減少した。都道府県別では沖縄県(11.46)、新潟県(10.79)、岩手県(8.94)、山形県(8.59)、群馬県(6.98)、長野県(6.06)、宮城県(6.01)、石川県(5.94)、高知県(5.23)、栃木県(5.04)の順となった。47都道府県で前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約12.5万人(95%信頼区間:11.3~13.7万人)となり、前週の推計値(約19.4万人)よりも減少した。年齢別では、0~4歳が約1.3万人、5~9歳が約2.3万人、10~14歳が約2万人、15~19歳が約1万人、20代が約0.8万人、30代が約1万人、40代が約1.4万人、50代が約1.1万人、60代が約0.7万人、70歳以上が約0.9万人となっている。また、2024年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約984.2万人となった。
全国の保健所管轄区域のうち、警報レベルを超えている保健所管轄区域は19か所で、10都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は3か所で、3都道府県に分布していた。
基幹定点医療機関から報告された、インフルエンザによる入院報告数は376例であり、前週(667例)から減少した。45都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(9例)、1~4歳(44例)、5~9歳(25例)、10代(15例)、20代(2例)、30代(5例)、40代(10例)、50代(11例)、60代(29例)、70代(71例)、80歳以上(155例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2025年第2週~2025年第6週)ではAH1pdm09が262件(86%)、AH3亜型が32件(10%)、B型が11件(4%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ