愛知県は6日に開いた県薬事審議会で、2025年度からスタートする県薬剤師確保計画の修正案を了承した。同計画は来月に最終決定し、公表する。最初の計画期間は2029年度までの5年間。3年目までに薬剤師少数区域、薬剤師少数都道府県が計画期間開始時の下位2分の1の基準を脱するために要する具体的な薬剤師数を目標薬剤師数として設定する。
同計画は、1月14日まで実施したパブリックコメントで寄せられた内容を踏まえ修正案を作成し、県薬事審に諮ったもの。県は、薬剤師少数区域と同様に取り扱うことのできる2次医療圏よりも小さい単位の局所的に薬剤師が少ない山村、離島などの地域を薬剤師少数スポットとして設定した。
厚労省が算出した薬剤師偏在指数によると、愛知県は薬局薬剤師が1.00に対し、病院薬剤師は0.75と低く、薬剤師少数都道府県に位置づけられるため、特に病院薬剤師の確保と偏在解消に取り組む。
また、36年までの薬剤師偏在是正達成に向け、薬剤師少数区域で優先的に確保するため短期的、長期的施策を実施する。
短期的には、病院・薬局への薬剤師の出向・派遣による偏在対策の実施、薬剤師再就業支援事業や就職案内サイトや就職説明会等を通じた薬剤師確保対策を展開する。