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「乾癬」とインスタント食品などの「超加工食品」大量摂取に関連

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2024年12月10日 AM11:00

超加工食品の大量摂取は活動性乾癬と関連

超加工食品はさまざまな健康問題と関連付けられているが、新たな研究で、自己免疫性皮膚疾患である乾癬もそのリストに追加される可能性のあることが示唆された。アンリ・モンドール病院(フランス)の皮膚科医であるEmilie Sbidian氏らによるこの研究結果は、「JAMA Dermatology」に11月27日掲載された。Sbidian氏は、「この研究結果により、超加工食品の大量摂取と活動性乾癬の状態との間に関連性があることが明らかになった」と述べている。


画像提供HealthDay

超加工食品とは、飽和脂肪(飽和脂肪酸を多く含む脂肪のこと)、デンプン、添加糖など、主にホールフードから抽出された物質を主成分とする食品で、味や見た目を良くし、保存性を高めるために、着色料、乳化剤、香料、安定剤など、さまざまな添加物も含まれている。パッケージ入りの焼き菓子、砂糖入りシリアル、インスタント食品、温めるだけで食べられる製品、デリで売られているスライスした冷製の肉やチーズの盛り合わせなどが、代表的な超加工食品の例である。

超加工食品の大量摂取は、2型糖尿病、がん、心血管疾患、炎症性腸疾患など、さまざまな疾患と関連していることが、過去の研究で示されている。今回の研究でSbidian氏らは、2021年11月29日から2022年6月6日の間に収集されたNutri-Net-Santéコホート研究参加者(1万8,528人、年齢中央値62歳、女性74%)のデータを用いて、超加工食品の摂取と活動性乾癬との関連について検討した。対象者のうち、1,825人(10%)が乾癬に罹患しており、そのうちの803人(4%)が活動性乾癬と診断されていた。

年齢、性別、教育歴、喫煙状況、身体活動量、BMI、飲酒量、併存疾患、記録した食事データの件数を調整して解析した結果、超加工食品の摂取量が最も多い(第3三分位群)の人では摂取量が最も少ない群(第1三分位群)の人に比べて、活動性乾癬に罹患している可能性が36%有意に高いことが示された(調整済みオッズ比1.36、95%信頼区間1.14〜1.63)。

ただし、この研究では、超加工食品の摂取と活動性乾癬の関連性が示されたに過ぎず、因果関係は明らかになっていない。それでも、両者の関連は乾癬のさまざまなリスク因子を考慮した後でも有意であったことから、Sbidian氏らは、「超加工食品と乾癬の関連は、肥満を介した影響だけでは説明できない可能性があることを示唆する結果だ」と述べている。(HealthDay News 2024年11月27日)

▼外部リンク
Ultraprocessed Food Intake and Psoriasis

HealthDay
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