厚生科学審議会臨床研究部会は22日、医療法に基づく臨床研究中核病院の承認要件見直しについて議論し、薬事承認までつなげた実績など、これまでのような臨床研究の実施件数ではなく、「出口」を評価基準の一つにするよう求める声が相次いだ。制度開始から約10年で中核病院が多様化していることから、各病院の特徴的な活動を評価することが必要との意見も上がった。
中核病院は医師主導治験と臨床研究の実施件数が承認要件の一つとなっているが、この日の部会で厚生労働省は、臨床試験および論文の評価基準、他施設支援、分散型臨床試験(DCT)の評価など、現状の中核病院の取り組みを踏まえた役割と機能のあり方を論点として示した。