医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省】1次売差マイナス横ばい-仕切価・納入価率が上昇

【厚労省】1次売差マイナス横ばい-仕切価・納入価率が上昇

読了時間:約 1分14秒
2024年10月16日 AM11:09

卸から医療機関・薬局への納入価と、卸がメーカーから仕入れた仕切価の差額がマイナスとなる「1次売差マイナス」が2023年度にマイナス2.8ポイントとなったことが、厚生労働省の調査で明らかになった。前年度から0.1ポイント拡大したものの、ほぼ横ばいで推移した。

10日の医療用医薬品の流通改善に関する懇談会で公表されたもの。卸売業者5社ごとにそれぞれの取り扱い全品目の加重平均値を算出し、さらにその五つの算出値を単純平均した。薬価を100とした場合の仕切価率は96.0%、納入価率は93.2%とそれぞれ0.3ポイント、0.2ポイント上昇した。割戻率は5.9%だった。

4月の仕切価率が前年度より「上昇」したのは3407品目で、全品目のうち25.2%の品目が該当した。理由としては「原材料高騰等の影響を踏まえた対応」が最も多く、1374品目あった。前年度から仕切価率が「同水準」は8897品目とほぼ変わっていない。

「新薬創出等加算品」「特許品」「長期収載品」「後発品」などのカテゴリー別でも仕切価率に大きな変動は見られていない。

割戻しの運用基準の変更状況では、「仕切価に反映可能な割戻しを縮小し、相当分を仕切価に反映」したのが前年度から1社増えて6社となったほか、「卸機能の評価に基づかない割戻しを廃止し、相当分を仕切価に反映」が0社から2社に増えた。

・割戻しの早期提示も進められており、仕切価では70%が「告示日後3日以内」、割戻しは「告示日以前」が34%と最も多く、「告示日」7%、「告示日後3日以内」31%だった。昨年9月の妥結率は99.5%となった。

 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【衆院厚労委】高額薬の外部委託提案-狹間参考人、在庫が経営に直結
  • 零売規制は「必要最小限に」-福岡厚労相、薬機法改正案審議で答弁
  • 【PMDA】競合品目選定で考え方-臨床的位置づけを優先
  • 【日病薬】病棟業務立ち上げなど成果-向上加算、出向先に初調査
  • 【厚労省】在宅医療連携でガイドー薬局の取り組み事例も
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい