厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会は19日、今年度の新型コロナウイルスワクチンの定期接種について、5社のJN.1系統対応1価ワクチンを使用する案を了承した。初回接種と追加接種の区分を設けず1回接種にすることも決めたが、使用予定ワクチンの一つであるmRNA(レプリコン)ワクチンに関する根拠不明な言説の流布を踏まえ、科学的知見の周知を求める声が相次いだ。
同分科会は、予防接種法に基づくコロナワクチンの特例臨時接種が2023年度末で終了したことを踏まえ、24年度以降の接種について65歳以上の高齢者など重症化リスクの高い人を対象に、重症化予防を目的に年1回秋冬に実施する方針を了承している。