三菱ケミカルグループは9日、日本経済新聞による田辺三菱製薬の売却報道についてコメントを発表した。「当社が発表したものではなく、そのような事実はない」とした上で、ファーマ事業を含めた全ての事業を対象に「売却を含めたあらゆる選択肢を念頭に置いてポートフォリオ改革を推進している」と、将来の売却の可能性に含みを持たせた。
日経は9日、「三菱ケミG、田辺三菱製薬を売却へ 多額の開発費が重荷」との見出しで報道した。それに対し三菱ケミカルグループは同日午前に「当社に関する一部報道について」を発表し、その中で「ファーマ事業を含めた全ての事業を対象に、グループ全体の事業ポートフォリオのあるべき姿に関して継続的に検討」しているとの基本姿勢を示し、あらゆる選択肢が念頭にあると説明した。