経済産業省は19日、バイオテクノロジーに関連する政策について今後の方向性を示した「バイオ政策のアクションプラン」を公表した。
創薬ベンチャーエコシステムでは企業価値が数百億円からユニコーン(1000億円超)の輩出を通じて、総額1兆円のエクジット創出を目指す。10年で創薬投資ベンチャーキャピタル(VC)のファンド規模を合計3500億円増加させ、海外VCとの接続により、VCを育成する。
ワクチン・バイオ医薬品ではワクチン生産体制を強化すると共に、国内CDMOの競争力を強化するため、1000人規模の製造人材を育成する。次世代抗体医薬品の製造技術やRNA標的薬剤の創薬技術開発も後押しする。
再生医療・遺伝子治療では遺伝子治療に活用可能な国産ウイルスベクター産生細胞の開発に加え、創薬ベンチャーとCDMOのマッチングを促進し、製造機能の強化を図る。より多くの患者への治療提供のため、民間保険の活用を推進すると共に、臨床データと製造・品質データが連携可能なシステムを構築し、リバーストランスレーショナルリサーチの実現を目指す。