大阪府薬務課は29日、薬剤師でない薬局事務員に水剤などの計量調剤をさせていたとして、ウェーブ薬局磯上店(岸和田市)と同薬局を運営するウェーブ薬局(堺市)の代表取締役で同薬局開設者である中村和憲氏に行政処分を下した。処分内容はウェーブ薬局磯上店に対して今月30日から8月16日まで18日間の業務停止とした。
同課によると、ウェーブ薬局磯上店の管理薬剤師が2019年4月2日に厚生労働省から発出された「調剤業務のあり方について」の通知内容を誤って認識し、少なくとも管理薬剤師が着任した22年5月以降、1年9カ月は非薬剤師に水剤の計量調剤を指示していた。
同店では1週間に130枚ほど水剤の処方箋を応需しており、このうち事務員は3~4枚程度の処方箋を調剤していた。
今回の件に関して、健康被害は確認されていないという。