総会後の理事会で常務理事などを選び、副会長には3月の選挙で候補者に選ばれていた森昌平、渡邊大記、川上純一、新人として原口亨、荻野構一の5氏が選任された。また、常務理事には豊見敦、富永孝治、橋場元、長津雅則、山田卓郎の各氏が留任。理事からの昇格組では堀越博一、川名三知代、村杉紀明、山田武志、田中千尋の5氏のほか、新人理事で青森県薬剤師会会長の白滝貴子氏を抜擢した。
理事には小林百代、井深宏和、亀山貴康、舟越亮寛、池田里江子(新人)、小黒佳代子(新人)、山浦克典(新人)、小笠原俊拓(新人)、山下由記(新人)、日高玲於(新人)の各氏と新たな顔ぶれが揃った。
岩月氏は、理事会後の会見で「事業の継続性と人を育てていくとか、女性登用、若返りを図るなどいろいろな要素を組み合わせ、その時点でベストと思われる方を役員になっていただきたいと選んだ」と説明した。
理事の平均年齢は56.1歳から55.0歳に若返り、女性理事は3人から6人に増加した。
こうした人事の狙いについて、「持ち上がりの方も半数以上いる。事業の継続性を考えながら変えていくべきところは変えていくことを中心に考えていく」と語った。
今後の会運営については「事業の継続性はもちろん、(山本信夫会長による)5期10年で改善し切れていない分野で積極的に取り組んで改善したい」と述べた。
その上で、「われわれが取り組むのは、規制改革や調剤のあり方に対してどうやって解決できるか。2年間で全部が解決できるわけではないが、突破口を作れるようにしないといけない。時代の変化に対応できる薬剤師会にしたい」とビジョンを語った。
理事の裁決では、代議員150人のうち候補者全員の選任に賛成がわずか56人にとどまった。こうした批判票に「人事に100点はない。批判は受け止めて仕事で返したい。働きぶりを見ていただきたい。期待に応えられるだけの人選をしたと思っている」と胸を張った。