福島県は、2024年度からスタートした第8次医療計画で在宅対応を強化するため、在宅患者に積極的な介入を行う「在宅医療エキスパート薬剤師」の養成を目指す。県主催で在宅で必要となる医療機器や衛生材料等に関する知識の習得、フィジカルアセスメント実習を強化する研修のほか、無菌調剤に対応できる薬剤師を育成するため、福島県薬剤師会が実施している研修会の実施費用も補助する。薬局薬剤師だけではなく、病院薬剤師にも研修受講を促し、在宅医療にも参画してもらうことで、将来の在宅医療ニーズに対応していきたい考えだ。
福島県は、福島市や郡山市など中核市を含む2次医療圏が薬剤師多数区域となっており、他県に比べて在宅医療のニーズに応じやすい体制を作り上げてきた。