日本薬剤師会は10日、緊急避妊薬のOTC化に向けた環境整備のための調査事業報告書をまとめた。購入者への事後アンケートでは、緊急避妊薬の服用が必要になった場合に約8割が「医師の診察を受けずに薬局で薬剤師の面談を受けてから服用したい」と回答。購入・服用した人の多くが満足している状況が分かった。一方、緊急避妊薬を販売できない妊娠可能性のある人については、販売可否のチェックリストで「妊娠の可能性」の判断に関する項目を改善すべきとの回答が約半数に上った。薬剤師による販売可否判断を的確に実施できる仕組みが課題に浮かび上がった。
■日薬が報告書
同事業は国からの委託を受け、日薬が2023年11月末から全国145の薬局で試験販売を実施したもの。2023年11月28日から2024年1月31日の販売実数は2181となり、都道府県によりバラツキがあるものの、東京・神奈川では200超を販売していた。