厚生労働省は15日の事務連絡で、新型コロナワクチンの接種に伴い副反応を疑う症状が生じた者への対応について再周知した。新型コロナウイルス関連の心筋炎・心膜炎の既往歴のある人に対しては、健康状態や体質を踏まえ、診察・接種適否の判断を慎重に行うことや、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で注意して接種するよう求めた。
また、新型コロナウイルス関連の心筋炎・心膜炎の既往歴がなくても、新型コロナワクチン接種後に胸の痛み、動悸、息切れ、むくみなどの心筋炎・心膜炎を疑う症状が見られた場合には、速やかに医療機関を受診することなど接種前に、予防接種後に起こり得る副反応を含めた説明を十分に行うよう求めた。
15日に開催された厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同会議では、特に新型コロナウイルス関連の心筋炎・心膜炎の既往歴のある人に注意を払うと共に、接種後に心筋炎・心膜炎を疑う症状が生じた場合は速やかに医療機関を受診するよう注意喚起が重要との指摘があったため、再周知を行った。