神谷政幸参議院議員は4日の参議院厚生労働委員会で、小林製薬の紅麹に関連した製品で多くの健康被害が発生している問題で質疑に立った。食品基準法に違反した3製品が、いずれも国による有効性・安全性の審査がない「機能性表示食品」であることを踏まえ、「国民の健康に関わる規制緩和を進める際には、安全性確保を図るべきではないか」と提言した。
神谷氏は「機能性表示食品は、規制緩和による経済成長の一つとして誕生した経緯がある」と述べ、国による審査が必要な特定保健用食品の認証がこの5年で横ばいにとどまるのに対し、事業者の届出のみの機能性表示食品は3倍に増加している現状を指摘した。
その上で、「因果関係は不明だが、今般の問題が与えている社会的影響が大きいことは確かだ。国民の健康に関わる規制緩和を進める際には、安全性の確保策をしっかりと考えるべきではないか」と述べ、厚労省の対応について質した。