政府の「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」は7日、日本製薬工業協会からヒアリングを行った。参考人として出席した製薬協の上野裕明会長は、創薬の成功にはアカデミアの研究成果をもとに実用化を目指すプロジェクトを計画、立案、支援する専門人材が求められると提言。実用化研究には公的資金の「選択と集中」が必要とも訴えた。次回会合で中間取りまとめに向けた意見集約を行う。
ヒアリングに出席した上野氏は、創薬力強化に向けた人材について、プロジェクトの創生には最先端のサイエンスと実用化を理解できる人材が求められると指摘。アカデミアの研究成果をもとに実用化を目指せるプロジェクトを計画立案し、専門性の高いリサーチ・アドミニストレーター(URA)が支援することが必要とした。