定点あたり報告数20超は北海道、石川、山形のみ
国立感染症研究所は3月8日、2024年第9週:2月26日~3月3日(3月6日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2024年第9週の定点当たり報告数は13.96(患者報告数6万8,883)となり、前週の定点当たり報告数16.76よりも減少した。都道府県別では北海道(27.35)、石川県(24.85)、山形県(20.49)、長崎県(18.83)、新潟県(18.27)、群馬県(17.69)、埼玉県(17.62)、大分県(17.62)、沖縄県(17.22)、宮城県(16.89)、熊本県(16.83)、神奈川県(16.33)、福井県(16.05)、富山県(16.00)、福岡県(15.99)、千葉県(15.89)、山口県(15.48)、青森県(14.81)、宮崎県(14.55)の順となった。全国47都道府県中、9都道府県では前週の報告数よりも増加し、38都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約42.1万人(95%信頼区間:38.8~45.5万人)となり、前週の推計値(約50.4万人)よりも減少した。年齢別では、0~4歳が約4.2万人、5~9歳が約13.6万人、10~14歳が約11万人、15~19歳が約3.3万人、20代が約2.7万人、30代が約3.4万人、40代が約2.3万人、50代が約0.7万人、60代が約0.4万人、70歳以上が約0.4万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1589.6万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている保健所管轄区域は179か所で、39都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は141か所で、39都道府県に分布していた。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院報告数は322例であり、前週(349例)から減少した。46都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(20例)、1~4歳(63例)、5~9歳(99例)、10代(40例)、20代(8例)、30代(9例)、40代(8例)、50代(6例)、60代(15例)、70代(15例)、80歳以上(39例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2024年第5週~2024年第9週)ではB型が167例(63%)、AH3亜型が57件(21%)、AH1pdm09が42件(21%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ