医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労科研公開シンポ】一包化薬の遠隔鑑査課題-調剤外部委託で模擬運用

【厚労科研公開シンポ】一包化薬の遠隔鑑査課題-調剤外部委託で模擬運用

読了時間:約 1分57秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2024年03月06日 AM10:33

厚生労働科学研究費補助金による調査研究の一環として調剤の外部委託のシミュレーションを行った結果が、3日にウェブ上で開かれた公開シンポジウムで報告された。一包化した医薬品を受託薬局から患者宅に直送する場合、委託薬局側で遠隔鑑査を行う方法は確立されておらず、その解決が課題との意見が多く聞かれた。受託薬局が暫定ガイドラインの要件を満たすためには費用は高額にならざるを得ず、「本当に委受託が成立するのか疑問が残る」との声もあった。

調剤の外部委託をめぐっては、厚生労働省ワーキンググループが当面の間は一包化、同一の三次医療圏内を対象とする方針を示し、入江徹美氏(熊本大学大学院生命科学研究部)を代表者とする研究班が具体化の研究に取り組んでいる。2023年3月に調剤外部委託のガイドライン暫定版を策定し、全国6地域の薬局で調剤外部委託のシミュレーションを実施した結果をもとに、ガイドライン最終版の策定作業を進めている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外
  • 【日病薬中四国ブロック会議】動き出す薬剤師出向計画‐アウトカム意識が重要に
  • 【財政審】中間年改定は全品目実施を-スイッチOTC推進促す