医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【日薬】田尻氏が会長選に出馬表明-安部・岩月氏と争う構図

【日薬】田尻氏が会長選に出馬表明-安部・岩月氏と争う構図

読了時間:約 1分17秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2024年02月07日 AM10:00

3月に行われる日本薬剤師会の会長候補選挙は、安部好弘副会長(東京都)、田尻泰典副会長(福岡県)、岩月進常務理事(愛知県)の3氏が争う構図となりそうだ。2日に開催された九州・山口地域の代表者会議で田尻氏が会長選への出馬を表明。福岡県薬剤師会会長の原口亨常務理事は当初出馬が取り沙汰されたが、会長選への立候補を見送り、九州・山口ブロックは田尻氏への支援で一本化する方向だ。

5期10年の長期政権を築いた山本信夫会長の後継をめぐって、4期8年ぶりの選挙戦の様相で、既に安部氏と岩月氏は会長選に名乗りを上げていたが、公示直前のタイミングで田尻氏も出馬を表明した。

田尻氏は本紙に、出馬を表明した背景について「これまで薬剤師会の役員をやってきたが、次の世代につなぐための最後のご奉公をしたい」と決意を語った。

会長としてやり遂げたいことに「次代の日薬を担う若手薬剤師の発掘」を挙げた。「若手薬剤師が医療職能を持って仕事をする上で、臆することなく薬剤師のビジョンを持って戦う環境を作りたい」と語った。

また、規制改革推進会議への対応を重要な政策課題に位置づけた。「薬剤師が薬の専門家として、『できないことはできない』と言うことも大事だが、利用者の目線で工夫できることは工夫していくことも重要になる」と強調。利用者の声や薬局現場の状況を見ながら、規制改革推進会議からの提言に単に反対するだけでなく、検討すべき課題については必要に応じて対応を検討する組織の柔軟性が今後必要になるとした。

会長候補者、副会長候補者選挙は9日に公示され、立候補の受付を開始。今月下旬には届出を締め切る。3月10日に開催される臨時総会で選挙を行い、候補者を決定する。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚労省調査】敷地内薬局、専門連携の1割-処方箋集中率は93.1%
  • 【臨試協調査】外資が日本を第I相拠点に-国内実施のメリット認識か
  • 【NPhA】半数以上が後発品を選択-長期品選定療養に一定効果
  • 【総務省 24年調査結果】医薬研究費は3年連続増-対売上比も10%台に回復
  • 【薬価部会で製薬業界】流通改善の成果アピール-中間年改定廃止を訴える