厚生労働省は10日、2024年度診療報酬改定に関する議論の整理案を中央社会保険医療協議会総会に示した。地域医療に関する病院薬剤師の研修体制が整備された医療機関の病棟薬剤業務に新たな評価を行うと共に、医療機関からの処方箋受付が集中している薬局に対する調剤基本料の見直しなどを盛り込んだ。きょう12日の総会でも議論した上で、パブリックコメントに諮る考え。
整理案では、人材確保・働き方改革等推進に向け、病院薬剤師等の医療関係職種の賃上げ実施のために新たな評価を行うことを明記。病棟における多職種連携によるポリファーマシー対策をより進める観点から業務が合理化されるよう薬剤総合評価調整加算の要件を見直す。