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【24年度医政局予算案】医薬品創出強化に10億円-バイオシミラー促進など

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2023年12月27日 AM10:11

厚生労働省医政局の2024年度予算案は、前年度比1.0%増の1803億3500万円を計上した。今年度補正予算案7894億円を含めると前年度から約4.4倍となる。医薬品等の創出力強化・安定供給の取り組みを推進するための予算には10億円を充て、今後のバイオシミラー(BS)普及に向け、バイオの製造・開発を行う人材育成を支援する。

将来の医療需要等を見据えた医療提供体制の整備・強化として地域医療構想の実現に向けた取り組みの推進に739億円、医療計画等に基づく医療体制の推進に562億円、医師・医療従事者の働き方改革の推進に113億円と予算総額のうち大半を充てる。

また、医薬品等の創出力強化・安定供給の取り組み、研究開発・国際展開の推進では、医薬品・医療機器の創出力強化および安定供給に向けた取り組みに10億円を計上した。

そのうち、医療系ベンチャー育成支援事業には4億3700万円、BSの普及促進に向け、次世代バイオ医薬品の製造・開発を行う人材育成支援事業には3000万円、バイオ後続品および後発品の普及促進のための総合対策検証事業には6000万円を盛り込んだ。

研究開発の推進に充てる59億円のうち、クリニカル・イノベーション・ネットワーク(CIN)構想の推進に31億7000万円とした。全国の疾患登録システムを一覧化して公開し、相談窓口や情報の定期的な更新等を行う業務や、医薬品・医療機器開発にも利活用が可能な疾患登録システムを有する医療機関等と企業間の共同研究を支援する取り組みを行う。

産官学連携による治験環境整備事業には1000万円を計上。治験の迅速化・効率化のためのデジタル技術の導入に向け、産官学で規制要件の変更や実施手法の開発などの課題を解決するための第三者による会議を設置する。

リアルワールドデータ利用加速のための体制構築事業には5900万円を充てる。臨床研究中核病院が取り組む臨中ネットとMID-NETが連携して、医療情報の品質管理・標準化に向けた専門人材を育成すると共に、各種手法等を共同開発し、広く適用が可能な解決策を提示する。

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