定点当たり報告数30超え、全都道府県で前週比増
国立感染症研究所は12月15日、2023年第49週:12月4日~12月10日(12月13日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像はリリースより
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2023年第49週の定点当たり報告数は33.72(患者報告数16万6,690)となり、前週の定点当たり報告数26.72よりも増加した。都道府県別では北海道(60.97)、宮城県(57.49)、大分県(53.71)、宮崎県(49.64)、三重県(47.49)、熊本県(46.88)、群馬県(46.45)、長野県(46.23)、福岡県(45.66)、新潟県(41.40)、佐賀県(41.21)、鹿児島県(40.80)、岩手県(40.06)、石川県(39.21)、福島県(38.66)、長崎県(38.57)、広島県(37.82)、栃木県(36.99)、鳥取県(35.76)、岡山県(34.80)、山形県(34.40)、埼玉県(33.91)の順となった。47都道府県で前週の報告数よりも増加した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約111.8万人(95%信頼区間:104.5~119万人)となり、前週の推計値(約91万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約11.1万人、5~9歳が約23.6万人、10~14歳が約21.7万人、15~19歳が約11.4万人、20代が約9.2万人、30代が約9.9万人、40代が約10万人、50代が約7.6万人、60代が約4.1万人、70歳以上が約3.2万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約800.3万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は336か所(47都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は197か所(43都道府県)だった。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院報告数は1,288例であり、前週(988例)から増加した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(55例)、1~4歳(179例)、5~9歳(203例)、10代(112例)、20代(21例)、30代(28例)、40代(31例)、50代(59例)、60代(103例)、70代(188例)、80歳以上(309例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第45週~2023年第49週)ではAH3亜型が185件(60%)、AH1pdm09が115件(37%)、B型が10例(3%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ