定点当たり報告数の上位は北海道、長野、佐賀、宮城、長崎
国立感染症研究所は12月1日、2023年第47週:11月20日~11月26日(11月29日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2023年第47週の定点当たり報告数は28.30(患者報告数13万9,914)となり、前週の定点当たり報告数21.66よりも増加した。都道府県別では北海道(51.90)、長野県(51.83)、佐賀県(49.67)、宮城県(43.78)、長崎県(43.67)、福岡県(41.44)、熊本県(39.23)、福島県(38.38)、鳥取県(38.17)、山形県(35.07)、大分県(34.76)、鹿児島県(34.24)、岩手県(33.97)、三重県(33.82)、群馬県(33.46)、宮崎県(32.50)、愛知県(32.23)、岡山県(31.35)、静岡県(30.96)、広島県(30.96)、栃木県(30.58)、新潟県(30.31)、石川県(30.27)、山梨県(29.98)、奈良県(28.73)の順となった。44都道府県では前週の報告数よりも増加し、3都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約95万人(95%信頼区間:88.4~101.7万人)となり、前週の推計値(約74.2万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約9.3万人、5~9歳が約23.1万人、10~14歳が約20.2万人、15~19歳が約9.6万人、20代が約6万人、30代が約8万人、40代が約8.8万人、50代が約4.7万人、60代が約2.9万人、70歳以上が約2.4万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約597.5万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は249か所(44都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は250か所(44都道府県)だった。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は934例であり、前週(647例)から増加した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(42例)、1~4歳(157例)、5~9歳(177例)、10代(82例)、20代(11例)、30代(24例)、40代(25例)、50代(30例)、60代(52例)、70代(131例)、80歳以上(203例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第43週~2023年第47週)ではAH3亜型が125件(57%)、AH1pdm09が90件(41%)、B型が3例(1%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ