緊急避妊薬のOTC化に向けた薬局での試験的運用が11月28日、全国145薬局でスタートした。同日、調査に関する情報提供を目的としたホームページも一般公開され、調査に協力している薬局リストや研究の流れなどの情報を閲覧できるようになった。購入希望者は薬剤師から服用可と判断された場合、薬剤師の面前で薬を服用し、服用後は当日と3~5週間後の計2回のアンケートに回答する必要がある。OTC化に必要なデータを蓄積するが、緊急避妊薬を必要とする人への情報提供が課題となりそうだ。
武見敬三厚生労働相は同日の閣議後会見で、「緊急避妊薬を必要とする人が適切にアクセス可能となるよう必要な周知を図っていく」と表明。来年度以降については「予算が取れれば継続できる。OTC化に向け、調査研究での結果を踏まえて検討したい」との考えを示した。