薬学教育協議会は、3月に薬学部の6年制学科を卒業した学生に関する就職動向の調査結果をまとめた。その結果、保険薬局への就職が最も多かったものの、全体に占める割合は28.6%と低下傾向にあり、3割を切った。一方で、一般病院・診療所等の薬剤部に就職する学生は、私立で持ち直す傾向が見られたものの、国公立や自治体病院への就職は減少し、厳しい状況が続いていることがうかがえた。
同協議会は、6年制学科卒業生9629人を対象に就職動向の調査を実施。就職した人は7932人(82.4%)を占め、前回調査の就職率81.3%からほぼ横ばいだった。
前回調査に引き続き、6年制学科卒業生に占める割合が最も高かったのは保険薬局で、男性が919人、女性が1839人の計2758人(28.6%)が就職したが、前回調査より265人少なく、その割合も1.8ポイント低下した。