厚生労働省は21日、花粉症の治療薬に関する長期処方やリフィル処方箋の活用を医療機関、保険薬局に周知するよう都道府県に事務連絡を出した。政府がまとめた「花粉症対策初期集中対応パッケージ」において、発症・曝露対策の一環としてこれらの積極的な促進が打ち出されたことを踏まえたもの。
政府は、国民病となっている花粉症問題の対策に乗り出し、5月には花粉症解決のための道筋を示す「花粉症対策の全体像」を提示。10月には、全体像が想定している期間の初期段階から集中的に実施すべき対応として同パッケージをまとめた。
その中で、花粉症の治療薬については、前シーズンまでの治療で合う治療薬が分かっているケースや現役世代の通院負担などを踏まえて、長期処方やリフィル処方箋の活用を積極的に促進することが盛り込まれた。
今回、厚労省としても同パッケージの取り組みを進めていくために、改めてこれらの活用を事務連絡で周知した。