直近5週間でAH1pdm09が41%に増加
国立感染症研究所は11月17日、2023年第45週:11月6日~11月12日(11月15日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2023年第45週の定点当たり報告数は17.35(患者報告数8万5,766)となり、前週の定点当たり報告数21.13よりも減少した。都道府県別では佐賀県(36.13)、山梨県(29.78)、長野県(27.78)、愛知県(27.35)、北海道(25.78)、埼玉県(22.31)、高知県(22.27)、大分県(21.91)、鳥取県(21.45)、福島県(20.99)、徳島県(20.95)、岐阜県(20.28)、熊本県(20.16)の順となった。16都道府県では前週の報告数よりも増加し、31都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約63.5万人(95%信頼区間:58.8~68.1万人)となり、前週の推計値(約73.3万人)よりも減少した。年齢別では、0~4歳が約6.4万人、5~9歳が約15万人、10~14歳が約13.7万人、15~19歳が約6.5万人、20代が約4.4万人、30代が約5.1万人、40代が約5.7万人、50代が約3.1万人、60代が約1.9万人、70歳以上が約1.6万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約428.3万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は146か所(37都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は272か所(46都道府県)だった。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は548例であり、前週(644例)から減少した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(31例)、1~4歳(94例)、5~9歳(121例)、10代(66例)、20代(13例)、30代(9例)、40代(22例)、50代(25例)、60代(33例)、70代(58例)、80歳以上(76例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第41週~2023年第45週)ではAH3亜型が112件(58%)、AH1pdm09が79件(41%)、B型3例(2%)の順であった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ