定点当たり報告数上位は山梨、埼玉、愛知、長野、福島
国立感染症研究所は11月10日、2023年第44週:10月30日~11月5日(11月8日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2023年第44週の定点当たり報告数は21.13(患者報告数10万4,359)となり、前週の定点当たり報告数19.68よりも増加した。都道府県別では山梨県(39.63)、埼玉県(34.84)、愛知県(34.62)、長野県(32.89)、福島県(32.66)、愛媛県(30.62)、千葉県(28.78)、佐賀県(28.59)、鳥取県(28.38)、高知県(27.80)、大分県(25.74)、北海道(24.68)、岐阜県(24.49)、兵庫県(23.73)、静岡県(23.30)、香川県(23.04)、福岡県(22.29)、茨城県(21.78)の順となった。37都道府県では前週の報告数よりも増加し、10都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約73.3万人(95%信頼区間:67.3~79.3万人)となり、前週の推計値(約67.4万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約7万人、5~9歳が約18.9万人、10~14歳が約17.2万人、15~19歳が約7.2万人、20代が約4.1万人、30代が約5.7万人、40代が約6.5万人、50代が約3.3万人、60代が約1.9万人、70歳以上が約1.6万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約364.8万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は138か所(38都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は293か所(47都道府県)だった。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は647例であり、前週(529例)から増加した。46都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(30例)、1~4歳(95例)、5~9歳(172例)、10代(77例)、20代(10例)、30代(17例)、40代(17例)、50代(30例)、60代(28例)、70代(60例)、80歳以上(111例)
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第40週~2023年第44週)ではAH3亜型が113件(62%)、AH1pdm09が65件(36%)、B型3例(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ