ウイルス検出状況はAH3亜型64%、AH1pdm09で34%
国立感染症研究所は11月6日、2023年第43週:10月23日~10月29日(11月1日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像はリリースより
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2023年第43週の定点当たり報告数は19.68(患者報告数9万7,292)となり、前週の定点当たり報告数16.41よりも増加した。都道府県別では愛媛県(51.46)、埼玉県(33.08)、山梨県(29.56)、千葉県(29.25)、福島県(28.93)、愛知県(26.35)、兵庫県(24.95)、高知県(23.66)、長野県(23.03)、鳥取県(22.86)、神奈川県(22.80)、静岡県(22.64)、大分県(21.79)、山口県(21.51)、佐賀県(20.62)、福岡県(20.47)、東京都(19.91)の順となった。44都道府県では前週の報告数よりも増加し、3都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約67.4万人(95%信頼区間:61.5~73.3万人)となり、前週の推計値(約54.4万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約6.5万人、5~9歳が約17.7万人、10~14歳が約16.3万人、15~19歳が約6.4万人、20代が約3.9万人、30代が約4.9万人、40代が約5.5万人、50代が約2.9万人、60代が約1.7万人、70歳以上が約1.5万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約291.5万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は103か所(31都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は283か所(43都道府県)だった。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は529例であり、前週(404例)から増加した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(20例)、1~4歳(83例)、5~9歳(111例)、10代(70例)、20代(15例)、30代(10例)、40代(16例)、50代(18例)、60代(30例)、70代(62例)、80歳以上(94例)だった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第39週~2023年第43週)ではAH3亜型が127件(64%)、AH1pdm09が68件(34%)、B型3例(2%)の順だった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ