中央社会保険医療協議会入院・外来医療等の調査・評価分科会は12日、2024年度診療報酬改定に向けた実態調査の検討結果を取りまとめた。病院薬剤師については、全般的に病棟薬剤業務実施加算1の届出割合が低かったとしつつ、回復期病棟では「薬剤師の手が回らない」ことに困っているとの声が多く、周術期業務が実施できない理由にも薬剤師不足を訴える声が多かった。外来など業務の広がりが期待されるものの、薬剤師不足が大きな壁になっていることが浮かび上がった格好だ。
病院薬剤師業務の広がりと現状について検討した結果では、病棟薬剤業務実施加算1を届け出ている医療機関は6割程度で、急性期病院以外では「全般的に届出割合が低かった」と分析した。