厚生労働省は6日、2023年第39週(9月25日~10月1日)におけるインフルエンザの発生状況を公表し、定点当たり報告数は前週から2.48人増の9.57人と、立ち上がりが早い流行となっている状況が明らかになった。インフルエンザの流行報告総数は、2022年同期の52人から4万7346人と900倍以上に達した。
報告総数は、前週の3万5021人から1万2000人以上増加した。都道府県別では東京都が6913人と最多で、神奈川県5478人、千葉県3991人、埼玉県3648人と続いた。定点当たり報告数を見ると、沖縄県の25.93人が最多で千葉県19.56人、大分県19.55人、山口県19.39人の順となった。
インフルエンザに罹患した学校施設を見ると、休校は25校(前週から18校減)となったが、学年閉鎖が372校(80校増)、学級閉鎖が1807校(573校増)で計2204校となり、600校以上増えていた。
インフルエンザ流行の傾向について、感染症対策部感染症対策課は「報告数、定点当たり報告数共に高い水準にあるが、今後も増加していくかは動向を注視する必要がある」とした。