日本医師会は6日、医療現場における医療用医薬品の供給不足に関する緊急調査結果を公表した。入手困難な医薬品のうち、日本製薬団体連合会の調査結果では「通常出荷」と回答した品目が院内処方で約32%、院外処方で約39%を占め、日薬連が実施した調査結果に比べ、医療現場における供給不足が深刻である実態が判明した。今回の結果を受け、メーカーに対し医療機関や薬局の供給状況について定期的に調査するよう促していく考えだ。
調査は8月から9月末にかけてインターネットで実施し、日医会員と地域医師会会員の医療機関6773施設を対象とした。
院内処方では、入手困難な医薬品が「ある」と回答した割合は90.2%(2696件)に上り、入手困難な医薬品2096品目のうち、鎮咳薬の「メジコン錠15mg」が600件で最多となった。