経済産業省は、「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」の2次公募の採択結果を公表した。23件、約955億円分の事業を採択し、mRNAワクチンの製造拠点に関する整備事業、ウイルスベクターワクチンの製剤化・充填拠点の整備事業等が実施される予定。
今回の公募では、ワクチン製造拠点が2件、製剤化・充填拠点が3件、部素材等の製造拠点が18件で、計23件の整備事業が採択された。
ワクチン製造拠点の整備事業では、モデルナ・ジャパン、ARCALISによるmRNAワクチンが採択された。
製剤化・充填拠点の整備事業については、シオノギファーマのmRNAワクチン、ウイルスベクターワクチン、不活化ワクチン等の製剤化・充填とした。
部素材等の製造拠点の整備事業では、旭化成メディカルのウイルス除去フィルター、不二硝子のバイアル、富士フイルムの培地や培養液充填用部材などを採択した。
同事業は、感染症パンデミック時のワクチン製造に不可欠な製剤化・充填設備、医薬品製造に必要な部素材等の製造設備を持つ拠点整備などに補助金を交付するもの。
採択要件として、有事の際に国からの要請・指示に基づいて製剤化等の必要な対応を行うこと、8年間は製剤化等を円滑に行えるよう保全・維持管理することなど、8項目全てを満たすよう求めていた。