3月末時点における日本での医薬品開発プロジェクト数が976プロジェクトと、昨年に比べ約1割減少している実態が日本製薬工業協会薬事委員会が実施した調査結果で明らかになった。2011年の調査開始以降、開発プロジェクト数は漸増していたが、減少に転じた格好だ。一方、日本での小児開発方針については、半数強となる57%の企業が検討しておらず、そのうち4割は「戦略的に開発予定がない」ことが判明した。
調査は、製薬協薬事委員会に加盟する内資45社、外資19社の計64社を対象に4~5月にかけて開発プロジェクトの現況を聞いたもの。3月末時点で治験計画届出から申請中の段階にある開発中のプロジェクト数は976プロジェクトで、内訳は内資が294件、外資が682件となった。漸増傾向にあった開発プロジェクト数は約1割減少した。