中央社会保険医療協議会は2日の総会で、2024年度薬価改定の施行時期を来年4月1日、診療報酬改定を6月1日とすることで了承した。薬価改定と診療報酬改定が2回に分けて行われることで、医療現場への影響が想定されるため、今年度内に検証調査を行う計画だ。その結果、問題がなければ26年度以降の改定も同様の施行時期で実施していくとしている。
来年4月に診療報酬改定を行う場合、2月上旬の中医協答申、3月上旬の関係告示から施行、初回請求までの期間が短く、医療機関、薬局、ベンダの業務がひっ迫し、大きな負担がかかっているのが現状だ。厚生労働省は、施行の時期を後ろ倒しし、負担の平準化や業務の効率化を図る必要があると判断。この日の総会で来年度改定の6月施行を了承した。