厚生労働省は28日、新型コロナワクチンの今秋開始する接種に向けて、オミクロン株XBB系統に対応する1価ワクチンをファイザーから2000万回分、モデルナから500万回分追加購入することについて、両社と合意したと発表した。加藤勝信厚労相は同日の閣議後会見で「秋開始の接種を着実に進めるため、両社から円滑なワクチン供給を受けられるよう連携を図っていきたい」と述べた。
秋開始接種については、3月に行われた厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会の議論を踏まえて、高齢者、基礎疾患を有するなど重症化リスクの高い人に接種勧奨を行い、それ以外の人については、接種の機会を提供するが接種勧奨までは行わない方針で実施することになっている。
厚労省は、秋開始接種に向け、オミクロン株XBB系統に対応する1価ワクチンを、ファイザーから2000万回分、モデルナから500万回分追加購入することを両社と合意。必要に応じて、さらに追加購入できることも合わせて合意した。
合意の条件は、厚労省によるオミクロン株XBB・1.5系統に対応した追加接種用ワクチンの薬事承認としており、両社は7日、それぞれ対応するmRNAワクチンの一部変更承認申請を行っている。