日本病院薬剤師会学術第7小委員会が実施した2022年度アンケート調査で、救急外来における薬剤師の業務は医師から高く評価されていることが分かった。薬剤師が実施する薬品管理、用法用量や相互作用の確認、薬物治療の提案などほとんどの業務について、回答した3次・2次救急病院の80%以上の医師が、医療の質向上や医師の負担軽減の観点から「かなり有用」「有用」と回答した。薬剤師配置の障害要因については「薬剤師業務に対する診療報酬がない」などの意見が多く、診療報酬での評価が望まれる結果となった。
調査は、3次救急病院308施設、無作為に抽出した2次救急病院300施設、日本臨床救急医学会の薬剤師会員が所属する2次救急病院全192施設の計800施設を対象に実施。救急部門長を担当する医師と薬剤部長から回答を求め、回答率は20%台だった。