厚生労働省保険局医療課の安川孝志薬剤管理官は、オンデマンド配信された日本病院薬剤師会のフューチャーファーマシストフォーラムで講演し、2024年度の病院薬剤師業務に関わる診療報酬改定に言及。病棟薬剤業務実施加算1の届出状況が病院全体の約2割にとどまっている現状に対し、「中小病院など病床規模が小さいところは届出が少ない状況にあり、加算が算定できない最大の理由は薬剤師の人数を確保できない点にある。中小病院についてどのように考えるか改めて整理した方がいい」との見解を示した。
安川氏は、病棟薬剤業務実施加算1の届出状況について、「病床規模が多いところは届出がある程度されているが、中小病院など病床規模が小さいところは少ない。病棟業務はある程度評価されてきているが、全体で見ると届出ができるほど取り組んでいるのはなかなか少ない」と指摘した。