薬に関係する複数の学会・団体が集まって社会への情報発信や意見表明を行う日本薬系学会連合が3日、都内で設立総会を開き、正式に発足した。設立時の会員数は26学会・団体。主軸となって設立構想を練ってきた日本薬学会と日本医療薬学会のほか、日本薬学教育学会、日本毒性学会など基礎と臨床の多様な学会・団体が設立に賛同し、入会を決めた。会長には、日本薬学会元会頭で顧問の高倉喜信氏(京都大学副学長・白眉センター長)が就いた。
設立総会では会員、会則、役員などを議決。理事には10学会の推薦で15人が就き、監事は2人が就任した。設立に当たって多数の学会・団体に幅広く参画を提案し、実際の入会見通しは不透明で関係者も予測しづらい状況だったが、26学会・団体の賛同を得て薬系領域の連合体と言える形になった。