グラクソ・スミスクライン(GSK)が3月末で取引卸を縮小したことを受け、約6割の薬局に影響が出ていることが、千葉県薬剤師会の調査で明らかになった。影響があると回答した薬局のうち、取引卸を絞り込むことで「納品が遅れる」との声は78%に上り、患者への医薬品供給で影響が生じていると訴えた。横田秀太郎常務理事は、「GSKが扱う喘息治療薬などの納品が遅れ、処方日に患者さんに供給できないケースが多く確認されている。製薬企業が取引卸を絞り込む動きが今後も続けば、欠品リスクが増大する」と懸念を示す。
GSKは、4月から取引卸の絞り込みを行った。千葉県薬は、GSKが花粉症や喘息など幅広い疾患領域で医薬品を提供している大手製薬企業であることを踏まえ、5月にインターネット上で流通や納品、返品に影響がないか調査し、県内594薬局から有効回答を得た。